文化財保護法施行記念日

 昨夜から雨が降り始め、降ったりやんだりの京都東山です。台風10号の動きがいつもとは変わっていて、どうなることかと心配です。できることなら、さっさと立ち消えてもらいたいものです。十分に備えてください。

 さて、今日の暦には、「文化財保護法施行記念日」とあります。国宝・重要文化財等を保護するための基本となる法律「文化財保護法」が1950年のこの日に施行された日です。

 1949年1月26日に法隆寺金堂が全焼したのをきっかけに、文化財保護政策の抜本的改革が望まれ、従来の「国宝保存法」「重要美術品等保存法」「史蹟名勝天然記念物保存法」をまとめた「文化財保護法」が制定されたそうです。

 ちなみに、文化財は「有形文化財」「無形文化財」「民俗文化財」「記念物」「文化的景観」「伝統的建造物群」の6種類に分けて定義されており、重要なものを、「国宝」「重要文化財」「重要無形文化財」「重要有形民俗文化財」「重要無形民俗文化財」「史跡」「名勝」「天然記念物」等として国が指定し、特に保護することとなっています。6種類もあるんですよ。

 雙林寺の御本尊薬師如来さまも重要文化財に指定されていますから、制札が立てられ、参拝者などへ啓蒙し、火災予防を図っています。住職になってからはろうそくを電気仕掛けのものに変えたり、電気配線を新しいものに変えたりと、留守にする時でも常に気になります。みなさまにおかれても、仏像だけではなく、先人たちが残してくださった大切な文化財愛護につとめていただきたいと思います。今日も楽しい一日を。