慈悲の心を養う

 いいお天気の京都東山です。ご先祖のお迎えはされましたでしょうか。

 京都では、おまけに「積乱雲3兄弟」も来そうです。何のことかといいますと、激しい雨を降らす積乱雲のことで、場所ごとに、長男「丹波太郎」、次男「山城次郎」、三男「比叡三郎」と呼ばれています。四男、五男もいるそうですよ。しばらく雨が降っていないので、ひと雨欲しいところです。そして、今日は大安、万事進んでよしです。

 さて、本日も天台宗リーフレット「お施餓鬼のしおり」からの転載です。

【私たちは、誰もが浅ましい心(餓鬼の心)を持っています。財欲、色欲、食欲、名誉欲、睡眠欲、不平や不満など数え上げたらキリがありません。 施餓鬼会は、知らず知らずにむさぼりを生じている我が身を反省し、とらわれから離れ、慈悲の心に立ち帰る機会であります。

 また、私たちは毎日何気なく、お米や野菜、肉や魚など、その生命を奪って生きています。すなわち私たちの命は、他の生命の犠牲の上に成り立っているのです。

 施餓鬼会は、参列者の一人一人が、生活の糧の一部を有縁無縁の餓鬼たちにおすそ分けという布施をする機会です。

 常日頃からの仏事を通して、他を思いやる「慈悲の心」を養ってまいりましょう。】

 お寺ではお盆期間中に限らず様々な法要が営まれ、ご参列されておられることと思いますが、参列中はその法要の目的が達成されるようにお祈りすべきです。つまり、よくよくその法要の意味を考えて行動していただけるとありがたいです。では棚経に行ってまいります。今日も楽しい一日を。