宵ゑびす

 いいお天気の京都東山です。庫裡から見える北の山には薄っすらと雪が積もっています。

 さて、今日は「宵ゑびす」となります。雙林寺から歩いて約15分くらいのところに、西宮神社・今宮戎神社と並んで、「日本三大えびす」と称される「京都ゑびす神社」があります。「ゑびす」なのですが、地元では「えべっさん」と親しみを込めて呼んでいます。昨日から12日までの5日間にわたり神事が執り行われています。

 関西では恵比須さまに対する信仰が盛んで、毎年1月10日とその前後の日を、宵ゑびす、本ゑびす、残り福といって、お商売をされている方を始め大勢の人々が、その年の開運招福の祈願にお参りされます。特に「福笹」が重要で、「商売繁盛で笹もってこい!」という掛け声が掛けられます。笹は「節目正しく真直ぐに伸び、弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、家運隆昌、商売繁盛の象徴となっているそうです。さらに、この福笹に、米俵や小判や鯛などの縁起物を付けて家に持ち帰ると、さらに福を授かることができるとのことです。露店もたくさん出店されるので、子供たちにとっても楽しいお祭りのひとつです。

 昨日、つまり8日が初薬師でしたので、無病息災を祈ってからの商売繁盛なのかもしれませんね。今日も楽しい一日を。