人日節句


 毎日寒い曇り空の京都東山です。「寒の入り」を迎え、これから寒さがいっそう厳しくなる時期になりました。そして、今日は「人日節句」で、七草粥を食べる日です。

 この人日(じんじつ)については、中国の「荊楚歳時記(けいそさいじき)」という書物に記されているそうです。一月一日を鶏の日、二日=犬、三日=羊、四日=猪、五日=牛、六日=馬、七日=人、八日=穀の日とし、そして、一日には鶏を殺さない(食べない)、二日には犬を殺さない、、、七日には人を殺さない(処刑を行わない)、八日には穀類を断つ(食べない)などの決まり事があったそうです。このことから、1月7日が「人日」と呼ばれるようになったとのことです。そして、「人日には七種類の若菜で羹(あつもの・温かいスープのこと)を頂く」ということも書いてあるそうです。

 七草粥を食べることは、おせち料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能があるようです。また、これらの野菜が入ったお粥をいただくと、邪気を払い万病を除くともいわれています。

 春の七草は、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)の7種類のことですね。

 昔は家の近くなどで簡単に手に入った七草なのかもしれませんが、現在の都会では自然に生息しているところはほとんどありません。しかし、スーパーや八百屋さんへ行けば、「春の七草セット」が売られているので、手軽に七草粥を作ることができますよね。我が家の七草粥と梅干、千枚漬け、大根の麹漬けは自家製ですよ。今日も楽しい一日を