はぎ

 雨上がりにて曇り空の京都東山です。境内ではハギが咲いています。その昔、西行法師が青蓮院の慈円にミヤギノハギを献上したことになっていますので、雙林寺周辺に自生しているハギはその子孫ではないかと考えています。

 ハギは、日本および東アジアに自生するマメ科ハギ属の落葉低木の総称で、単に「ハギ」とだけ呼ばれる植物は存在しないのだそうです。その種類としては、ヤマハギ(山萩)、ミヤギノハギ(宮城野萩)、メドハギ(筮萩)、キハギ(木萩)、シラハギ(白萩)などがあるそうです。高さは、1~3mくらいで、7~9月頃に花を咲かせます。私からすると、雑草のようにあちらこちらに力強く生えているように見えます。

 ハギの花言葉は「思案」「内気」「柔らかな心」「柔らかな精神」です。葉は、乾燥させてお茶にすることができるそうです。また、着物や花札などに絵柄としても使用されていますよね。

 ハギの花が終わると莢ができます。これは俗に言う「ひっつき虫」で、藪や山道を歩くと腕や足にところかまわず色々なところに莢がそれこそひっついてきますね。

 ということで、こんなことを検索していましたら、境内のハギは、ミヤギノハギではなくて、どうやらヌスビトハギのようです。あーぁ、残念!今日も楽しい一日を。