二百二十日

 

 曇り空の京都東山です。今日は「二百二十日(にひゃくはつか)」となります。雑節のひとつで、立春(2月4日頃)から数えて、220日目(立春の219日後の日)にあたります。したがって、毎年同じ日ではなく、だいたい9月10日か11日になるのですね。

 先にあった「二百十日」とともに、このころは台風がやってくる時期として、昔から農家では「二百十日」や「二百二十日」は災難が起こる「厄日」として警戒されていました。漁業の方もしかりです。

 昔の人は、日本では風を単なる自然現象とはしないで、目に見えない霊的なものがやってくると考えていたようです。日本の北の地方では風の三郎とか、宮沢賢治は風の又三郎ですし、風の神さまに風神にと、妖怪だとか悪魔だとかいろいろ言われています。そのため、各地で風鎮めとか風祭りなどを営んでそれらに対しておもてなしをし、無事に過ごせますようにと、神仏に祈ったようです。

 最近は異常気象となっていますよね。いつどこで自然災害が起こってもおかしくありませんから、今一度、防災グッズや避難経路、家族との連絡手段を見直してみましょうか。「備えあれば憂いなし」の精神があると、家族だけではなく、身近な人の救けにもなるかもしれません。今日も楽しい一日を。