芒種

 曇り空の京都東山です。朝から町内会総会でした。お町内は飲食店や宿泊施設が多いので、いつも午前中の開催です。そして、今日は「月徳日」です。すべてのことに差し支えのない吉日で、特に家のリフォームや土にかかわる行いに吉とされています。

 さて、昨日、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」となりました。芒種は種をまく時期なのですが、実際には稲の種まきはもう少し早い時期で、芒種は稲の田植えの頃となっているようです。ちなみに、「芒」とは、イネ科の種の先端にある突起物のことです。あのトゲトゲのことです。鳥などから種を保護する役割があるとか、細かい棘があるので、動物の毛にからまって遠くまで種を運ばせる役割があるとか言われています。

 昔は、天気を事前に知ることができませんでしたし、機械もありませんでしたから、豊作になるのかどうかは神さま次第でした。どの品種の種にするのかをおみくじをひいて決めていたということを聞いたことがあります。また、田んぼに水を張る時には笛や太鼓のお囃子で、神さまにお願いする神事が行われたようです。これらは今も受け継がれて、すばらしい伝統文化となっています。これからも神仏に祈るということをわたしたちは引き継いでいきたいところですよね。今日も楽しい一日を。