罰あたり

しょうぐうさん
 どんよりとした京都東山です。全国的に雨の予報となっています。さて、罰が当たって当然と思われること、あるいは当たって当然と思われる人を「このバチ当たりめ」などと言って叱ったりします。「罰」はバッと読んだり、バチと読んだりしますが、「罰あたり」とは、辞書を見ると、社会的規範を犯した者や倫理的、宗教的規範に背いた者に与えられる制裁とあります。国家が科す罰は刑罰、天が下すのは天罰、仏さまが当てる罰は仏罰(ぶつばち、ぶつばつ)ですが、実際には仏さまが当てる罰は無いのです。

 仏さまはとても慈悲深いお方ですから「残さず救い助け、お捨てにはならない」と、どんな者も全て救って成仏させて下さいます。ただし、罪報といって、因果応報ですから、自分の犯した罪にはキッチリと責任をとらなければなりません。閻魔様の前では決してのがれられないのです。是非とも五戒(殺生をしない・盗まない・よこしまで淫らなことをしない・ウソをつかない・酒を飲まない)を守り、進んで善をおこなうよう(諸善奉行)心掛けたいものです。今日も楽しい一日を。