伊勢神宮

伊勢神宮
 概ね晴れ空の京都東山です。今日は「一粒の籾が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という一粒万倍日と大安が重なる開運日となります。京阪電車「祇園四条駅」近くの京都ゑびす神社では、今夜は宵ゑびす祭、明日は十日ゑびす大祭と、露店が建ち並び大勢の参拝客で賑わいます。お参りに行かれてはいかがでしょか。

 ところで、私は伊勢神宮に参拝に行ってきました。昔は雙林寺境内に天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまが鎮守として祀られていたようで、このことを知ってから年明けにお参りに行くことにしています。今年はちょっと調べてから参拝に行きました。

 まず伊勢神宮は、延暦寺と同じでひとつの神社のことを指すのではありませんでした。また正式名称は「神宮」というようです。皇室の祖神である天照大御神さまをお祀りする「皇大神宮(こうたいじんぐう)=通称、内宮(ないくう)」と、衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)さまをお祀りする「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)=通称、外宮(げくう)」を中心とした125のお宮とお社の総称だそうです。「宮」の読み方も「くう」と、濁らないのですね。神宮参拝の順序としては、外宮、内宮の順に参拝するのが習わしということです。敷地の広さは、神宮林などもすべて合わせると、約5,500ヘクタール、東京ドーム約1,200個分になるそうです。私は、近鉄電車伊勢市駅から行きましたが、外宮、内宮、おかげ横丁と、スマートホンの万歩計では約15,000歩を歩いたことになっていました。

 神社、お寺には入口付近に手水舎(てみずしゃ)があります。ここで手を洗い口をすすいで身を清めます。作法としては一般的に、まず右手で柄杓を持ち水を汲んで、左手を洗い、持ち替えて右手を洗います。再び右手に持ち替えて、左手に水をためて、口をすすぎます。そして左手を洗い流したら、最後に次の人のために柄の部分を洗って戻します。手だけでなく口も清めるのですね。内宮には手水舎以外にも五十鈴川御手洗場があり、この川の水でも身を清められますが、手水舎で清めれば、ここは省略しても構わないとのことです。

 五十鈴川の神さまは瀧祭神(たきまつりのかみ)さまで、内宮に参拝する前に、名前や住所や参拝に来たことを事前にお知らせすると、瀧祭神さまが天照大神にお取り次ぎしてくださるのだそうです。んー、知らなかったです。

 そして、内宮の正宮(しょうぐう)では、本来お賽銭はいらないそうです。参拝作法は「二拝二拍手一拝」です。2回お辞儀、2回手を打ち、1回お辞儀です。拍手のとき、右手を少し手前にずらして打つのがよろしいようです。

 伊勢神宮参拝の後は「おかげ横丁」へ行きました。時代劇の街並みのようなところです。有名な「赤福」をはじめ、伊勢名物をテイクアウトで楽しめたり、お食事処やお土産物屋さんが数多く集まっています。私は「赤福餅」より、「赤福ぜんざい」をおすすめです。お店で時代劇風な気分に浸りながらいただくのは、また一興です。うっかり八兵衛とかいないかなあ。お伊勢参りは、清々しい気分になることができますね。今日も楽しい一日を。