下駄の日

下駄
 雲の間から晴れ間の見える京都東山です。ここ数日、新型コロナウィルス感染者が増加していますが、先日、大雨も降りましたので、朝から玄関に貼ってある角大師の御札を点検したところです。ちなみに、角大師である元三大師さまの本地仏は如意輪観音さまで、毎月22日はご縁日とされています。改めて、疫病終息をお祈りしたいと思います。

 ところで、今日は下駄の日だそうです。「7」は下駄の寸法を表わすのに「七寸七分」というように、7がよく使われることと、22は下駄の跡が「二二」に見えることから、全国木製はきもの業組合連合会によって制定された、ということです。

 僧侶の衣装に欠かせない下駄ですが、よく似た履物に雪駄もあります。その他、草履、わらじもあるのですが、私は普段は履かないですね。修行中は下駄を履いていました。道場周辺は舗装されていないので、石がゴロゴロしていますと、歩きにくかったことを覚えています。自坊へ戻ってからは日常的に雪駄を履いていまして、下駄は下駄箱に片付けられたままです。あまり意識していなかったのですが、使い分けについては、どちらでもいいようですが、普段は下駄で、フォーマルな時には雪駄を着用するという方法もあるようです。しかし、雨の日は断然下駄の方がいいですね。

 また、昨今、下駄を履くことが健康につながるということが言われています。下駄を素足で履くと、自然と足をきれいにすることになり、風通しも良く水虫になりにくいです。さらに、鼻緒を挟む指の運動、足の裏が直接木の台に触れることで足の裏のツボが刺激されるなど、血液の循環を末梢から促進し、足の筋肉の使用と相まって脳の働きが良くなるそうです。ということで、これから下駄も履くようにするとしますか。今日も楽しい一日を。