福禄寿

福禄寿
 概ね晴れ空の京都東山です。さて、このたび福禄寿が奉納されました。福禄寿は、道教の理想である幸福、俸禄、寿命を意味しています。容姿としては、背が低く短身で、長頭にして、髭を長く伸ばしています。そして、杖に経巻を結びつけて持ち、鶴を伴っていることがあります。七福神の一尊に数えられ、南極星を神格化したもので、延命長寿にご利益があるといわれています。

 また、七福神とは、日本の土俗信仰・中国の神仙思想・インドの仏教から選ばれて古来より庶民の信仰を集めてきた七体の福の神です。お正月によく見かけられ多くの人たちに親しまれていますね。これらの七福神をお祀りしてある寺社を巡拝してご利益を頂こうという「七福神めぐり」は京都を最古として現在では全国で40か所を超えているそうです。

 それで、私は知らなかったのですが、東山七福神というのがあり、雙林寺はそれに加わっていたのですよ。問い合わせがあったことでわかりました。インターネット上で紹介されており、雙林寺は福禄寿をお祀りしていることになっているのですが、お像がありません。

<東山七福神>

  1. 円山弁財天堂・弁財天
  2. 長楽寺・布袋尊
  3. 雙林寺・福禄寿
  4. 清水寺・大黒天
  5. ゑびす神社・恵比寿
  6. 東福寺・毘沙門天
  7. 伏見稲荷・寿老人

 何かの折に参拝者の方にこのことをお話していましたら、今回の奉納となったわけです。東山七福神参拝者向けの朱印や授与品はありませんが、高さおよそ13.5センチのお像を内陣にひっそりとお祀りさせていただくことにします。今日も楽しい一日を。