お仏壇のある生活


 寒くなってまいりました晴れ空の京都東山です。さて、ご自宅には、お仏壇がありますでしょうか?「お仏壇のある家」と聞くと、昔ながらの田舎の日本家屋のようなイメージかもしれませんが、最近では、洋風建築にも似合うモダンな形や、仏壇には見えないようなものも現れてきています。いわゆる本家にしか設えてはいけないものではなく、どのお宅にも設置できます。毎日仕事が忙しく、お寺参りやお墓参りに行けない方もおられると思います。仏壇の形はどうであれ、我が家に仏さまをお迎えして、自分と家族とを近くで見守っていただきましょう。ご先祖さまをお迎えするのももちろんのことです。

 何も豪華な仏壇でなくてもよいですし、箱状のものに仏像あるいは仏画とお位牌をお祀りします。ご自宅のお仏壇に手を合わせれば、いつでも仏さまに祈ることができます。「家庭のお寺」です。朝には一日のご挨拶と安寧、これからの予定が無事完遂することをお願いし、夜にはその日の反省と感謝を奉告します。そういう「祈り」の暮らしは、私たちの心を整えることができると思います。

 仏壇の設え方とか、仏さまのお祀りのし方などはお坊さんに教わりましょう。一度にできなくても、少しずつ整えていけばよいことです。それよりも、仏さまに想いを込めて祈りを捧げながら、毎日を清く正しく生きようとする心が大切です。仏壇に向かって手を合わせることは、いつしか素晴らしい習慣となることでしょう。さらに、一粒万倍日など「開運」や「幸福」を願う人は、ますます運気が上昇するはずです。

 ということで、仏壇のある生活をはじめてみてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。