各地に聖天さまがお祀りされている寺院はたくさんありますが、ご真言、勤行次第はそれぞれです。どのお作法でも優劣はなく、一番大切なのは、心よりご供養させていただき、お祈りすることです。
始めは丁寧にお勤めしていてもだんだんといい加減になりがちです。折角始めた聖天さま信仰が、かえって苦痛になってくるのでは聖天さまに対して大変失礼になり、よろしくないことも起こる可能性がありますから、聖天さま信仰を始めにあたっては、信心する強い覚悟が必要です。
まれに、聖天さまのご真言は「おんきりくぎゃくうんそわか」なのか「おんきりぎゃくうんそわか」なのか尋れられることがありますが、参詣されるお寺のご住職からお授けいただいたご真言をお唱えするようにします。私は抜苦与楽（ばっくよらく）の考え方を教わりましたので、「おんきりくぎゃくうんそわか」のはじめの「く」は抜いて、あとの「く」は与えるという意味で「おんきりぎゃくうんそわか」とお唱えしています。
今年も最後の月となりました。ご縁日を確認して、それぞれの仏さまに一年の感謝と御礼を申し上げる参拝月間としませんか。今日も楽しい一日を。
