びわ酒

びわ酒
 朝から清々しい秋空の広がる京都東山です。「暑さ寒さも彼岸まで」と申します通り、ようやく暑い毎日が終わり、朝晩は肌寒く感じるようになってきました。季節の変わり目につき、お体ご自愛下さい。

 さて、6月に採ってきましたびわを焼酎に漬けて、ただ今、びわ酒を熟成中です。びわは、葉の形や実の形が楽器の琵琶に似ているところから名付けられました。原産地は、中国の揚子江上流地域といわれていますが、非常に古くから日本にも自生しています。中国ではおよそ1500年前、日本では1000年ぐらい前には既に食用されていました。寒さに弱いため、日本では西部・南部で栽培されており、北限は埼玉県とされています。

 びわの効能としては、果実は、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸を多く含み、カロチンが豊富で、含有率はピーマンやトマトより多いそうです。葉は、古くから民間療法に用いられてきました。ビタミンC、ビタミンB、ポリフェノール、サポニンなどを多く含むので、動脈硬化、高血圧予防や疲労回復によいといわれています。乾燥させた葉を煎じて飲むビワの葉茶は、咳止め、食あたり、利尿などに効能があるとのことです。(日本蒸留酒酒造組合HPより)

 もう飲めるので味見しましたら、わたしには、杏仁豆腐の味がするようなしないようなです。もうしばらく時間が経つと、もっとまろやかになりそうです。今日も楽しい一日を。