お盆の由来について

 朝方雨が降り、一応上がって蒸し暑い曇り空の京都東山です。さて、いよいよお盆が近づいてきました。お寺によっては、各ご家庭へのお参りが始まりました。

 お盆の由来についてですが、お盆は「盂蘭盆経」の故事に由来します。お釈迦様の弟子で神通力に優れた目連尊者は、ある日、餓鬼道に堕ちて飢えと渇きに苦しむ亡き母の姿を見つけますが、いくらその力を使っても母を救うことが出来ませんでした。お釈迦さまは「一人の力ではどうにもならない。7世の先祖と父母のために、安居という僧侶達の修行が明ける7月15日に多くの僧侶に飲食物を施して供養しなさい。そうすればその僧侶達の力によって、苦しみから解放されるであろう。」とおっしゃいました。この教えによって目連尊者は無事に母のみならず7世の先祖までをも救うことができたのです。

 インドではわが国の梅雨のように、うっとうしい長い雨の降り続く時期が、3ヵ月もあります。その雨の間は、外へ出歩くことも出来ませんので、お弟子たちは一ヵ所に集まって、お釈迦さまのお説法を聞き、またお互いの修行に励むことになっていました。その長い雨があがるのが、7月15日に当たります。そしてその翌日からは、お弟子たちも方々に分散して、新しい宗教活動がはじまるのです。

 お釈迦さまは、この日をもって弟子たちに反省と懺悔とをうながし、そして父母祖先の霊に供養することを教えられたのです。このお盆の教えは、今から1300年余り前にわが国にも伝えられ、それから80年近く経ちますと、これが宮中の行事と定められ、だんだんと全国に普及して、今日に至っているのです。(「天台宗【シリーズ年中行事①】『お盆のしおり』リーフレット」などから)

 地域によっても様々ですが8月13日を「迎え盆」といって、ご先祖さまが帰って来られる日となっています。そろそろ家の掃除など始めて、お迎えの準備を始めるとしますか。今日も楽しい一日を。