お写経の方法

 

写経用紙
 今朝も曇り空の京都東山です。不安定な天気が続いています。さて、雙林寺では、定期的な写経会は催しておりませんが、随時お参りの際にお写経をしていただけるようにご用意をしています。

 本来は、般若心経などの手本を横に置き、硯で墨を擦って筆で書くという臨書なのですが、最近では、気軽に筆ペンやボールペンを使用して、漢字練習の様に、手本の上に薄い紙をしき、手本をなぞって書き写す方法が主流となっています。

 お写経にも作法があって、一隅を照らす運動本部で配布されている写経用紙には、このように記されています。
  1. まず手を洗い、口をそそいで、心身を清めて始めてください。
  2. お線香を一本立て、墨は、仏さまにお供えした清い水でおすりください。
  3. お写経前に合掌して浄書するお経を読誦してください。
  4. 経文手本(台紙)に料紙(薄紙)を重ねて浄書してください。
  5. 毛筆が最適ですが、ペン・ボールペン・サインペン・鉛筆等の書写も結構です。
  6. 浄書が終われば、一度浄書されたお経を読誦してご祈念ください。

 お寺によっては、観念文を読むところもあります。仏さまにこれから心を鎮めてお写経させていただきます。とのご挨拶文です。

 写経が終われば、お寺へ納経です。一隅を照らす運動本部では「百万巻写経運動」を推進しており、天台寺院を通じて写経を納めることができます。各寺に納めていただいたお写経は、比叡山延暦寺法華総持院にお納められることになります。写経をされたことのないお方は、ぜひどんな感じなのか実践されてみてください。普段使わない画数の多い漢字をなぞって書くにしても、かなり大変ですよ。今日も楽しい一日を。

◆天台宗一隅を照らす運動*お写経のすすめ 心をこめて浄書を↓↓

https://ichigu.net/sutra/index.php