行者橋

 

 この景色は京都を舞台としたテレビドラマによく出てくる場所ですが、この橋を通称「行者橋」と呼ばれていることをご存知でしょうか。雙林寺から歩いて約10分くらいのところにあります。橋の長さは約12メートル、幅は約60センチメートルくらいで、平均台とは言わないまでも欄干がなく、渡る際にバランス感覚が必要な細い橋には違いありません。子供のころは、自転車で渡ったこともありますが、今では歩くのもおぼつかなくなってきました?

 Wikipediaによりますと、、、古川町橋(ふるかわまちばし)は、京都府京都市東山区にある橋。今日ある橋は、1907年に架け替えられ、京都市の市道となっている。橋の北東には古川町商店街、南東には知恩院がある。白装束をまとった比叡山の行者が、千日回峰行の「京都大廻り」の時、この橋を渡ることで知られる。他にも、祇園祭の時は稚児が、粟田神社の祭りの時は氏子が渡る、、、とあります。

 古川町商店街は「ふるかわちょう」と発音しますが、この橋は「ふるかわまちばし」なのですね、そうなんだ。子供のころの古川町商店街は錦市場くらいに大勢の人が買い物に来ていましたが、現在は新しい店舗もできて、京都らしい趣の残る商店街になっています。 

 また、橋の横の京都市の案内板には、、、この橋は、比叡山の阿闍梨修行で千日回峰行を終えた行者が、粟田口の尊勝院の元三大師に報告し、京の町に入洛するとき最初に渡る橋であり、行者橋とも阿闍梨橋ともいわれる。また江戸時代、この橋を粟田祭の剣鉾が差して渡る「曲渡り(曲差し)」が呼び物であった、、、と書かれています。いずれにしても、今も阿闍梨さんが渡られる橋には違いありません。雙林寺にお参りに来られる時には、ぜひ渡られてみてはいかがでしょうか。

今日も楽しい一日を。