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| 愛染明王(雙林寺蔵) |
さて、「縁結びの日」だそうです。新暦の11月は、旧暦でいうところの10月にあたり、出雲大社では全国の神さまが集合され、縁結びなどについて会議をされているということと、「いい(11)ご(5)えん」(いいご縁)の語呂合せから島根県にある神話の国・縁結び観光協会によって制定されたとのです。
ご縁は、自分に関わるあらゆるつながりのことですね。私たちは、自分を楽しませてくれる人・モノ、つまり、自分にとって都合のいい人やモノを「いい人」「いいモノ」として大切にしがちです。しかし、本当に大切にしなければならないものは、私たちの人間性を高めてくれたり、成長させてくれる人やモノだとお釈迦さまは仰せです。
雙林寺ではご縁の仏さまとして、愛染明王さまがいらっしゃいます。(非公開です)
愛染明王さまは、戦勝・息災の祈願をするときの本尊とされます。よく時代劇の戦国武将の兜に「愛」と書かれていたりしますよね。また、恋愛成就、男女和合などにご利益があるとされています。また、そのお名前から「愛染=藍染」と解釈されて、染物や織物職人の守護仏としても信仰されています。さらに愛欲を否定しないことから、古くは遊女、現在では水商売に従事する女性の信仰対象にもなっています。
ということで、普段からのお精進が無駄にならず、良い結果、成果となりますように、自分の力だけではどうにもならない、いいご縁が結ばれますようにお祈り申し上げます。今日も楽しい一日を。

