紫陽花

 晴れ空の京都東山です。今日も猛暑になるそうです。熱中症対策などお気を付けください。さて、玄関前の紫陽花がきれいな花を咲かせています。

 あじさいの特徴のひとつで、育った土壌によって色が変化するそうです。同じ株でも薄紅色や青色の花を咲かせるというものです。この特徴から、あじさいには「七変化」という別名がつけられていたり、「移り気」や「無常」といった花言葉があるそうです。

 この色が変わるというメカニズムには、土の酸度と花に含まれる色素が関係しているとのことでした。あじさいの「アントシアニン」という色素が土の中に存在するアルミニウムと結合するとあじさいは青色になります。アルミニウムが少なければ、薄紅色やピンク色に近い色に変化するということです。

 したがって、土を酸性にすれば青色になり、中性~アルカリ性にすれば薄紅色やピンク色のあじさいが育つことになります。ちなみに、青いあじさいを中性~弱アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のあじさいになるそうです。

 そんなカラフルなあじさいですけれども、それに合わせて花言葉があるようです。青のあじさいは「辛抱強い愛情」、白は「寛容」、ピンクは「元気な女性」という花言葉がつけられています。このあじさいは青色ですから、「辛抱強い愛情」ですね。いわゆる私たちの求める愛情(渇愛)ではなくて、仏さまの慈悲、すなわちいつもじっと見守ってくださってくださるあげっぱなし愛情でしょうか。今日も楽しい一日を。