甘茶

 午前中は雨が降ったりしましたが、曇り空の京都東山です。今日は「大安、吉日にてすべて進んでよし」です。いいことあるかもしれませんね。

 さて、花まつりにつきものが「甘茶」なのですが、子どもの頃、私はてっきりお茶に砂糖を入れて作ったものだ思っていたのですが、そうではないのですよね。

 調べて見ますと、「アマチャ」という植物が存在するのですよ。「アマチャヅル」と名前がよく似ているのですが、別物です。アマチャは、日本の中部山地に稀に自生するユキノシタ科のヤマアジサイの甘味のある成分変異株のことです。現在市販されているものに天然物はなく、栽培されたものしかないそうです。

 アマチャの葉を夏に採り、水洗いした後、約2日間、日干しにします。これに水を噴霧して、むしろをかぶせて1日間発酵させた後、手で葉をよく揉んで、さらに乾燥させて仕上げるそうです。このように調製すると、葉に甘味が生まれ、縮んでしわが多数あるアマチャの完成です。

 また、アマチャは生薬として用いられていて、抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用があり、甘味の代用や、胃弱・食欲不振・利尿・口臭除去に茶剤として利用されているようです。甘さは砂糖の1000倍で、カロリーゼロだそうですよ。なので、砂糖の代わりにダイエット甘味料として使うのはアリですね。今日も楽しい一日を。