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しょうぐうさん |
ということで、今日で彼岸明けとなりました。春分と秋分は、太陽がちょうど真西に沈むので、「観無量寿経」というお経に、沈みゆく太陽を拝み、その方角にある西方極楽浄土を想いなさいと説かれています。私たちが暮らす世界は 彼岸に対して「此岸(しがん)」といいまして、ここからさらに西へ行ったところに浄土があるわけです。
私たちがこの世に生まれることができたのは、ご先祖さまのおかげです。ところが、私たちは何でも自分の力と才能でやっているんだと、ついつい誤解してしまいます。自分がこの世に生を受けることができたのは、ご先祖さまのおかげだし、毎日暮らせているのは、家族や様々な仕事をされているたくさんの周りの人たちのおかげです。
本当なら、そのことに毎日感謝すべきところなのですが、自分の事で忙しくそんなことはなかなかできないというのが本音ではないでしょうか。だったら、せめて年に2回ぐらいは墓参りして、ご先祖さまに手を合わせて感謝をされてみてはいかがでしょうか。お盆を含めたとしても3回ですよ。春分・秋分のころは、比較的気温も穏やかですから、行楽も兼ねてお墓参りにも行きやすいじゃないですか。
それでもお墓参りはしないというのなら、せめて西の方を向いて、少しでも浄土とそこにおられるご先祖さまを思って、ありがとうと感謝をしましょう。繰り返しますけど、年にたったの2回か3回のことですから、そうしてほしいと思うのですよ。今日も楽しい一日を。