概ね晴れ空の京都東山です。今季最強の寒波が襲来していますが、七十二候では「東風凍を解く(はるかぜ こおりをとく)」になりました。東風は風の吹く方向ではなく、春風の総称で、東から温かい風が吹き、氷を溶かし始める頃ということです。 つまり、日本では春は東からやってくると考えられていたようです。
ちなみに、立春後に初めて吹く暖かい南よりの強い風のことを「春一番」と呼びます。地方ごとに多少違いがあるそうですが、気象庁の定義としては、
- 立春から春分までの間であること
- 日本海に低気圧があること
- 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速 8m/s以上)が吹くこと
- 気温が上昇すること
となっているようです。風速8.0m/sというと、時速に換算すると28.8km/hです。つまり、原付バイクくらいのスピードで、また、中には突風になるほどの強風もあるそうなので、注意が必要です。洗濯物は、飛ばないようにしっかりと干さないとだめですね。
春は東から、夏は薫風(くんぷう)と言われる南からの風、秋は西風、冬は北風とそれぞれの方向から季節がやってくるようですよ。 今日も楽しい一日を。