お地蔵さん縁日

持病平癒地蔵尊(雙林寺)
 雨が降ったりやんだりしている京都東山です。今日は満月なのですが、拝めそうにありません。
 
 アメリカの農事暦では、月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられており、今月は「ピンクムーン」というのだそうです。月がピンク色に見えるのではなくて、北アメリカが主な原産地のフロックス(phlox)という花の色に由来しているとのことです。ちなみに暦を見ますと、十二直では「満(みつ)」ですし、また、満月、あるいは新月の日には所願が成就しやすいとされていますから、いいことあるかもしれませんよ。

 さて、今日はお地蔵さまのご縁日です。お地蔵さまは、サンスクリット語で、クシティガルバ といいまして、大地の母胎という意味です。そもそも歴史は古くて、バラモンの神話に出てくる地神を地蔵といいました。地蔵十王経では閻魔大王の化身ともいわれています。

 また、お地蔵さまは、お釈迦さまがお亡くなりになってから、五十六億七千万年後に弥勒菩薩さまが現れるまでの仏さまがおられない時代に、われわれ衆生を救うという誓いを立てておられ、地獄・餓鬼、畜生、阿修羅、人、天の六道輪廻に苦しむ人々を救ってくださる菩薩とされています。

 日本独特のお地蔵さまに、 子安地蔵、勝軍地蔵、雨降地蔵、裸地蔵、鼻欠地蔵、縛られ地蔵、延命地蔵などがあります。雙林寺は持病平癒地蔵尊とお呼びしていますよ。今日も楽しい一日を。