挨拶


しょうぐうさん
 雲は多いものの概ね晴れ空の京都東山です。今朝は町内会総会の案内状を配ってきました。みなさんそれぞれお家やお店の前をお掃除されていて、「おはようございます」とご挨拶してくださり、一言二言、何かしらの会話が生まれます。

 元NHKアナウンサー・鈴木健二さんは、この「挨拶」の大切さを力説されていました。「挨拶の"挨"という字は、『開く』という意味であり、"拶"は『迫る』という意味だ。つまり挨拶というのは、『心を開いて相手に迫る』ことなのである」というお話をあちこちでされていました。

 そもそも「挨拶」は、中国の宋の時代に完成した禅宗の教本『碧蔵録』に記載されている「一揆一拶 (いちあいいっさつ)」に由来した言葉だそうです。禅家では来訪者に対し、一言何かを言ったりして、相手の悟りの深浅を試みるという習慣があって、それが転じて人への応対に使われるようになったようです。

 ということで、声を出さずに会釈だけですまさず、「恥ずかしい」とかいわずに、声を出して挨拶をしてみましょう。「何を話せばいいのかわからない」などと難しく考えずに、「いいお天気ですねぇ」くらいから始めるといいと思います。

 挨拶することで、相手との距離が近くなったり、お互い話しかけやすい雰囲気が生まれたり、相手からの印象もよくなるはずです。それに、タダですしね。今日も楽しい一日を。