雲は多いものの概ね晴れ空の京都東山です。強い冬型で寒いです。こんな冷え込む朝は、清少納言が「枕草子」で記した「冬はつとめて(冬は早朝がよい)」という言葉を思い出します。次の通り続きます。
「冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし」
清少納言の時代は炭火を起こすことが朝の始まりだったのでしょうけれど、現代の私たちはどんな感じに冬を楽しめるのか考えてみました。
やはり、ストーブの熱に、お湯を沸かす音、炊飯器から立ち上る湯気など、五感を使って「暖」を感じることでしょうか。そして、温かいごはんに味噌汁の朝食で、一日の活力が沸いてきます。心までじんわりと暖かくなりそうです。
また、少し早起きをして、防寒対策を万全で、数分だけでも外を歩いてみるのもいいかもしれません。空を見上げると朝焼けが見えたり、冬の空気は澄んでいて、遠くの山々や空の色が驚くほど鮮やかに見えるのではないでしょうか。
「寒い、寒い」と丸まって過ごすのも冬の醍醐味かもしれませんが、あえて寒さを「清々しさ」として受け入れてみると、日常の何気ない風景が、清少納言の時代からつづいている美しい情景に見違えるかもしれません。厳しい寒さはまだ続きそうですが、「冬はつとめて」を探しながら心豊かに暮らしてみてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。

