啓蟄

 いいお天気の京都東山です。気温も14℃くらいと少し暖かく感じます。今日は朝から中国の雙林寺から使者の方が通訳の方々とお越しでした。シンガポールにも「雙林寺」が存在するそうで、それぞれの雙林寺が互いに交流を深めていきたいとのことでした。

 さて、真如堂さんでは、4月2日まで、「大涅槃図」が公開中です。 15日に参拝されますと、花供曽(はなくそ)あられが授与品としていただけますので、お出かけされてはいかがでしょうか。

 そして、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」となります。暦には、「艶陽の気に誘はれて諸虫地上に出ずるなり」と記載されています。また、七十二候でも「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」に入ります。「啓」はひらく、「蟄」は土の中で冬ごもりしていた虫(蛙や蛇)の意味です。虫だけではなく、つくしやゼンマイなどの山菜も採れ始めますよね。ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいてきて、さまざまな生き物が活動し始めますね。

 古来から、日本人は季節を大切にしたり楽しんだりと、自然に合わせて暮らしていたと思います。寒暖の差が激しくもあり、花粉症も始まります。季節の流れに合わせた生活をし、食に気を付け養生し、心と体を整えたいところですね。今日も楽しい一日を。