楊枝(やなぎ)のお加持

 

三十三間堂
 雨降りの京都東山です。さて、明日1月15日(日)は、京都東山七条にある三十三間堂で、「楊枝のお加持」が行われます。これは、インド伝来の修法で、平安時代から伝えられているという三十三間堂の法要のなかでも最重要の法要とされています。儀式では、観音さまに祈願した法水を、聖樹とされる「楊枝」を使用して、ご門主さまをはじめ高僧の方から、参拝者に潅がれ、諸病を除き無病息災を願います。特に頭痛に効果があると伝えられています。

 また、境内では、弓引き初め(大的大会)も併せて開催されます。江戸時代の「通し矢」にちなむ大会で、全国からおよそ1600人の新成人が集まるそうで、晴れ着姿での競技は、正月ならではの華やかさで、京都の風物詩のひとつとなっています。

 毎年1月第3日曜日のこの日の境内は、無料開放されて、終日、新年の祈祷に通し矢へと、多くの人たちで賑わいをみせます。わたしもお手伝いに行きますので、もしも見かけたら声をかけてくださいね。

 三十三間堂の正式名は「蓮華王院」といい、その本堂のことを 「三十三間堂」と通称されます。33の数字は、観音菩薩の変化身三十三身にもとづいているもので、東面して、南北120メートルにのびるお堂の内陣の柱間が33あるとのことです。天台宗のお寺ですよ。今日も楽しい一日を。