虚空蔵菩薩 |
空海さま著作の「三教指帰(さんごうしいき)」には、「虚空蔵菩薩の真言を百万回唱えたならば、すべての経典の文句を暗記し、意味内容を理解することが出来る」と書かれてありますように、智慧明瞭、学業成就、記憶力増進のお力をいただけるとして、合格祈願や十三詣りの菩薩さまとして信仰されています。
京都では、嵯峨の法輪寺に十三詣りへ行くのですが、お祀りされているご本尊である虚空蔵菩薩像さまには、このようなお話があります。
弘法大師の弟子である道昌が法輪寺の本堂で、虚空蔵求聞持法百日間参篭の修行をされていたところ、井戸の中から虚空蔵菩薩さまがお出ましになり、約17日間もの間、本堂からお姿がそのまま消えなかったそうです。道昌は、この不思議な現象を感得し、大いに感動されて、自らお像をお彫りになりました。そして、弘法大師さまに願い出て、そのお像の開眼供養をされ、本尊にされたということです。おん ばさらあらたな おんたら そわか 今日も楽しい一日を。