ハロウィン

 

鹿ケ谷かぼちゃ
 曇り空の京都東山です。今日は巳の日ですよ。巳の日は、金運や財運に恵まれるとされる縁起のよい日です。そして、言わずと知れた「ハロウィン」ですね。

 ハロウィンのシンボルはカボチャの中身をくり抜いて、魔女やお化けたちの顔のようにつくられた「ジャック・オー・ランタン」ですね。10月31日の夜、このお化けカボチャ提灯に蝋燭を立てて、魔女やお化けに仮装した子供たちが「Trick or Treat(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて、近くの家を1軒ずつ訪ねてお菓子をもらいます。また、家庭では、カボチャのお菓子を作ったり、子供たちはもらったお菓子を持ち寄って、ハロウィン・パーティーを開いたりするという行事です。

 ところで、京都には「鹿ケ谷かぼちゃ」というちょっと変わった形のかぼちゃがあります。「おかぼ」と呼んだりします。文化年間(1804~17年)に奥州津軽のかぼちゃの種子を京都市左京区の鹿ヶ谷の農家で栽培したところ、突然変異でひょうたん形に変化したのだそうです。明治時代中頃には、京都で食べられるかぼちゃのほとんどが鹿ヶ谷かぼちゃだったそうです。しかし、現在では鹿ヶ谷付近でこのかぼちゃを栽培する農家はなく、京都府綾部市が主産地となっているようです。この鹿ヶ谷かぼちゃでランタンを作る人はいるのかしら。

 ということで、今夜はあちこちでイベントが開催されるようですが、本来の意味とはかけ離れた単なる仮装大会のようですよね。大勢の人ですから事故に巻き込まれないようにご注意くださいませ。ハッピーハロウィン。今日も楽しい一日を。