世界平和祈りの式典は大雨でした

 

世界平和祈りの式典
 今朝は雨でしたが止んで曇り空の京都東山です。昨日は、比叡山宗教サミット35周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い」が開催されました。午前は、国立京都国際会館で「気候変動と宗教者の責務」というテーマでの基調講演とシンポジウムが開催され、午後は比叡山上一隅会館前特設会場で「平和の祈り式典」が行われました。

 私は、平和の祈りの式典のみ参加させていただきました。例年に比べると少ない参加者のようでしたが、おそらく新型コロナウィルス感染対策だと思われます。

 開会前に夕立があったようで、10分ほど遅れての開会となりました。司会者の進行にしたがって、ご来賓の方々の紹介、開会挨拶と式典が始まりました。はじめに、教派神道・仏教・キリスト教・神道・新宗連・イスラームの各代表の方が順に「比叡山メッセージ」を朗読されました。ちょうど、仏教代表者の方が朗読されていた頃でしょうか、突然の雷鳴でしかも轟音、一瞬、会場の電気が消えました。どこかに落雷したのかはわかりませんけれども。それを契機に、雨が降り始め土砂降りになりました。そして、雷と土砂降りの雨の中、平和の鐘の音を聞きながら、参加者全員で黙祷、平和の祈りを捧げました。

 次に天台お座主さまからのメッセージです。ますます、雷と雨の音が大きくなりました。お座主さまのお声も徐々に大きくなり、「この雷と雨は神仏が我々の祈りに応えてくれているのです。共に努力を続けて参りましょう」と仰いました。メッセージが終わると同時くらいにさらに雨が激しくなり、それこそバケツではなくプールをひっくり返したくらいの大雨です。風も吹いてテントの中でも相当濡れましたので、みなさん一隅会館へ非難されました。しばらく様子見で式典は中断しましたが、結局、式典の続行は不可能との判断で止む無く終了となりました。このようなことも想定されていたのか分かりませんが、スタッフの方々が傘やタオルを配られたりと、すばやく対応されたのはありがたかったです。

 私は、19周年からほぼ毎年参加させていただいていますが、こんな式典になったのは初めてのことです。お座主さまは「神仏が我々の祈りに応えてくれている」宗務総長さんは「神仏からの激励のとどろきだ」と、それぞれに受け止めておられました。結局、30分くらいの式典となりましたが、それでも、参加者が一丸となって、今年も祈りを捧げられたことは何よりのことでした。今日も楽しい一日を。(写真は「しょうぐうさんブログ」から拝借しました)