地蔵盆

数珠回し
 曇り空の京都東山です。お盆が過ぎますと、京都では地蔵盆が開催されます。京都発祥とされ、その後伝播して、主に近畿地方(大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、福井等)と、中部地方の一部の地域でも行われているようです。

 各町内毎にお地蔵さまがお祀りされています。通常、お地蔵さまの縁日に合わせて、22日、23日、24日に開催されるのですが、人が集まりやすいという理由から前倒しの土日に開催されることが多くなりました。

 しかし、今年も新型コロナウィルスの影響で通常通り開催されるところはほとんどありません。昨日は、あるお町内の会長さんら役員の方々が雙林寺へお越しになり、お地蔵さまの法要を営まれ、町内安全などを祈願されました。

 地蔵盆は、お地蔵さまの祠の前にテントを張り、ござを敷くなどしてみんなが集まり、お坊さんを招いて法要を執り行います。ご先祖さまの回向、町内安全、子供たちの健康、所願成就などを祈ります。しかし、子供を中心とした行事なので、法要だけではなく、次のような内容もあります。

  • 僧侶を招いて法要
  • 数珠回し(円陣を組んで、大きな数珠を回します)
  • ご詠歌
  • お地蔵さまのお化粧、着付け(頭巾、涎掛けの新調)
  • お菓子(=お供物)の配布
  • お楽しみ福引き
  • 大量にカレーライスを作ってみんなで食べる
  • むかしは8ミリ映画上映

 このように地蔵盆は、家族揃って楽しむことができ、親睦交流も図れる素晴らしい行事です。お地蔵さんや地蔵盆をこれからも大事にして、安心安全で心の通い合う楽しい町内をみんなでつくりたいものですね。 

 来年は通常通り開催されますように。今日も楽しい一日を。