鏡開き

 

鏡餅
 朝から雨模様の京都東山です。今日は、大黒さまのご縁日である「甲子(きのえね)」と「天が万物の罪を赦す日」である「天赦日」、さらには、一粒の種が万倍にも実るという「一粒万倍日」のトリプル大開運日となっています。

 お大黒は、と言えば、またもや、台所で何かわーわーやってます。今日は「鏡開き」なのですよ。地方によって日にちが違いますが、我が家は母親が11日に行っていたので、踏襲しています。

 鏡餅は、年神さまが家に訪れたときの依り代ですので、食べやすくする時に「切る」や「割る」という言葉を使わず、末広がりの意味を持つ「開く」を使って「鏡開き」というようになったそうです。また、鏡開きの行事は武家から始まった習わしで、切腹を連想させてしまうことから「切る」という言葉や刃物を使うことも避けられたとのことです。併せて、包丁で切るという行為は「縁を切る」ことも連想させるため、使用しないのだそうです。

 したがって、日にちが経って固くなった鏡餅を食べるとなると、まず、木槌や金槌などで「割る」という方法がとられるのですが、これがまた簡単に割れないのですよ。それで、水に浸けたり、お湯に変えてみたりとして、柔らかくしていましたが、結局、電子レンジで加熱して、手で割ると言いますか、ちぎることが簡単で楽だということになりました。あくまでも刃物で切るというやり方でなければ、どのような方法でもよいと思われます。

 そして、年神さまに感謝しつつ、無病息災を祈りながら、お餅をいただくのですが、その食べ方はいろいろあるので、ひとまず、善哉でいただくことにしますか。たくさんありますから、お下がりとしてお配りしますので、どうぞお参りにおこしやす。今日も楽しい一日を。