正月飾り

鏡餅

 寒波到来にて僅かに積雪の京都東山です。さて、いよいよ新年が近づいてきましたが、正月飾りを行うよい日と避けたい日があるようです。まず、避けたい日は、「二重苦」を連想させてしまう29日です。そして、31日は「一夜飾り」といわれ、年神さまへ失礼にあたると言われています。時間をかけずに簡単に済ましてしまうと神さまに対して誠意がないという意味なのでしょう。28日が末広がりの「八」で縁起が良く、準備によろしい日となっています。

 一般的に、代表的な正月飾りは3つありますね。まずは、「しめ飾り」です。玄関などに飾るしめ飾りは、注連縄と同じ意味合いで、ここを通ると穢れが祓われ、悪魔は通れない、また、結界の役割を果たして、内側は清らかな場所であるということを表します。

 次に「門松」です。門松は、年神さまをお迎えする目印になると言われています。縁起物の松竹梅を用いて作られています。

 最後は「鏡餅」です。昔からお餅は、おめでたい時に食べる「ハレの食」です。それに鏡餅は、お越しになられた神さまの依り代で、豊作を祈願し、新しい門出を祝うという意味で御供します。鏡餅の丸い形は家族円満を表し、2つ重ねることで、「また同じようにひとつ年を重ねる」という意味になるそうです。

 いずれにしましても、お正月は年神さまをお迎えして豊作や健康を祈るという行事なのですね。さてと、今夜はお正月の準備で買い出しに行くとしますか。今日も楽しい一日を。