おまもり

法話


　今日もいいお天気の京都東山です。写真の「おまもり」は、プラバンに絵を描いてオーブントースターで加熱して作られたものです。プラバンがあっという間に縮んで固まるのがおもしろくて、子どもの頃によく作ったものです。これは、お檀家さんのお嬢さまが幼稚園の頃に作られ、プレゼントしていただきました。今も大切にしています。そして、そのお嬢さまも大学を卒業されて、社会人として働き始められました。法事の際にこのおまもりを見せたのですが、当の本人はすっかり忘れてしまっていたご様子で、大笑いになりました。

　ところで、こちらのお檀家さまのお宅にお盆などでお参りに行きますと、みなさんで般若心経をお唱えします。このお嬢さまも幼いころからみなさんとお勤めされていたので、すっかり暗唱しておられます。

　こういう姿を見ていますと、今の若者たちはどれくらいの方がお経を唱えるのだろうかと思います。それこそ、「南無阿弥陀仏」の一言でも唱えられることができたら、凶悪な犯罪も少しは減るんじゃないのかなと思ったりします。悪いことをしたら仏さまのバチがあたるとか、いつも仏さまが見ておられるとか、幼稚かもしれませんが、そんなことだけでも信じてもらいたいと思うのです。今日も楽しい一日を。