因幡薬師

薬師如来

 

平等寺入口
　今日も朝から暑い暑い京都東山です。今日は、一粒の種が万倍にも実のるという「一粒万倍日」、十二直では「満(みつ)」、さらには「満月」で「お地蔵さまのご縁日」というクアドラプル吉日です。

　さて、京都十二薬師霊場会の所用にて平等寺さんへ行きました。ここは京都十二薬師霊場会第１番札所となっています。通称「因幡薬師」です。

　駒札によりますと、【この寺の起こりは、長徳３(997）年、因幡国司橘行平が、任終って帰洛の途中、夢告によって因幡賀留津(いなばかるつ）の海中から一体の薬師如来像をひきあげ、仮堂に安置しておいたが、薬師は行平のあとを追って京都に飛来したといわれ、長保５(1003）年、行平は自宅を改造してこれを祀ったという。この霊験談はひろく親しまれ、歴代天皇はじめ一般庶民の深い信仰をうけ、承安元(1171)年には高倉天皇により平等寺と命名された。しかし堂舎はたびたび火災にかかり寺地も次第に小さくなったが、明治初年再建の現本堂には、たび重なる火災にもかかわらずよく伝えられてきた本尊薬師如来立像を安置している。藤原時代、一木作りの優品で重要文化財に指定されている。嵯峨釈迦堂の釈迦如来、信濃善光寺の阿弥陀如来とともに日本三如来の一つにかぞえられ、ことのほか信仰されている】

　特に癌封じのお薬師さまとして信仰されています。また、京都十二薬師霊場会寺務所もこちらに置かれていますので、団体参拝などのご相談も承ります。今日も楽しい一日を。

■平等寺ホームページはこちらです→　https://inabado.jp/