桔梗


 今日も朝から暑い京都東山です。道理で昨日は大暑でした。しばらく快晴が続き、気温が上がり続けそうです。今夜はオリンピックの開会式がありますね。

 ところで、境内の桔梗の花はもう終わりを告げましたが、桔梗についてちょっと調べてみました。桔梗の名前は、根が結(桔)実して硬(梗)いことに由来するそうです。他にも、桔梗の花で吉凶を占う方法があったので、キチキョウからきているという説もあるようです。また、木偏を取ると「吉更」、つまり「更に吉」となることから、多くの人から好まれたそうです。

 家紋の桔梗紋を用いた武将には、美濃の土岐一族や、明智光秀、柴田勝家、太田道潅、加藤清正らが有名です。さらに、青い星型の花は、安倍晴明の五芒星に似ているため、晴明桔梗紋として魔除けの印にもなっていますね。

 それから、夏に花が咲く桔梗ですが、秋の七草の一つとして親しまれている植物でもあります。秋の七草とは、女郎花(オミナエシ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、萩(ハギ)、芒(ススキ)、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)です。頭文字をとって『おきなはすくふ』つまり「沖縄救う」と覚えられた時代もあったようです。芒以外の6種は薬効があるそうです。

 桔梗の花言葉は「永遠の愛」「気品」です。永遠の愛というと聞こえはよいのですが、決して執着にならないように気を付けたいものですね。今日も楽しい一日を。