しょうぐうさん |
【その昔、たいそう怠け者の僧侶がいて、その名を「木魚」と申しました。この方、それはそれはぐうたらで、経は読まず、お念仏も唱えず、何一つまともな修行もせずにその生涯を終えます。ただ、死期が近づいたある日、後輩の方々に遺言します。「我が人生を振り返ると、まことに申し訳なかった、どうかみなさん、私みたいな坊主にならないよう修行に励み、決して木魚にはなるまいと、私の頭を叩くかのように木魚を叩きお勤め下さい」と言葉を残したので、叩くようになったと言われています】
この木魚さん、まともに修行せずぐうたらで怠け者なのに、それでも教訓を残され人々に影響を及ぼされたという、日頃から行動はされていなかったのかもしれませんが、僧侶として毎日悩みながらあれこれと何かしらお考えだったのかもしれませんね。こういう人生もあるのですね。今日も楽しい一日を。