ヤバい

 

 快晴にて、朝から暑い京都東山です。今日は「一粒万倍日」にて「大安」の開運日ですね。物事がうまく運んで、いい結果を得られますようにお祈り申し上げます。お大黒と言えば、アサガオの花が咲いたと中庭でわーわー言うてます「チョーキレイ」

 最近、若者たちの使う気になる言葉のひとつに「ヤバい」があります。語源を調べますと、【牢屋や看守を意味する「厄場(やば)」という言葉があり、そのようなものと関わりあいになりそうな危険な状況を示す言葉として、「やばい」が江戸時代から泥棒などの間で使われるようになったとされる。戦後、一般にも広く使われるようになった】とのことです。何と、江戸時代に作られた泥棒が使う言葉だったのですね。

 ところが、若者たちは、そういう意味ではなく、「非常に興味をひくさま。大変面白いと感じる様子」として、つまり、「すごくいい」「魅力的」というような肯定的な意味として使っているようです。予想外に美味しいものを食べた時などに「マジヤバイ」などと言っていますね。

 言葉の意味や使われ方は時代や文化と共に変化しており、それこそ清少納言さまも日本語の乱れを嘆いておられたそうですが、お坊さんとしましては、伝教大師さまも仰せの通り、言葉の意味だけでなく語源についても理解したうえで荒々しい言葉を使わず、丁寧で品性のある言葉を使うように心がけたいところです。が、「ちょーむずい」です(笑)今日も楽しい一日を。