香久

 お線香を求めて、近所の尾張屋さんに買いに行きました。お香の原料は主に植物の香木で、良く知られている名前として、沈香や白檀がありますね。伽羅は沈香の最上品のことです。沈香は、「沈水香木」(=比重が重く水に沈む香木)が名前の由来となっています。ジンチョウゲ科の木が、風雨や病気・害虫などによって傷が出来た時、その防御策として分泌された樹脂を乾燥させたものです。白檀は、沈香とは異なり精油分が主体なので、木のままで良い香りがします。お香のほかに仏像、数珠、扇子などの材料としても使われます。

  • お香は煩悩を去り心を清浄にします。
  • お香は悪魔を退散させて道場を清浄にします。
  • お香の煙は仏さま、ご先祖さまに香り運んで楽しんでいただきます。
  • お香は手向ける、つまり持参するものですが、「このお金でお香をお供えして下さい」という意味で、一般的にはお香典をお渡しします。「典」は「奠」とも書きます。奠は「お供えする」という意味です。

 私の書斎では「香久」なるお香を焚いて、ブログを書いています。箱の中にはこのような説明書が入っています。

「伽羅は別名奇南といい、主として印度北部から産出する香木をいいます。十五世紀以降、伽羅を中心として種々の遊びが生まれました。本品は伽羅を主原料として、各種すぐれた香料を加味したにおいの芸術品であります。その馥郁としてかおる優雅な香りは空気を和暢し、邪気を払い、常に心身を爽快ならしめます。なにとぞ真価をみとめられ、永くご愛用を賜ります様、おねがい申し上げます。 京 東山 尾張屋」

 尾張屋さんについては、「尾張屋 京都 お香」で検索を。今日も楽しい一日を。