観音縁日

 曇り空の京都東山です。今日から冬型の気圧配置で一段と寒くなると天気予報で言っていました。どうぞ、暖かい服装でお過ごしください。

 さて、毎月18日は観音さまのご縁日となります。縁日とは、その仏さまと深くご縁が結ばれるとされ、格別のご利益を受けることができる日のことです。

 観音さまは、観世音菩薩、観自在菩薩などとお呼びします。他にも、千手観音、如意輪観音、十一面観音、三十三観音といろいろなお姿をされています。私たちをお救いくださるお修行中の身で、このように様々なお姿に変身されるのです。特に、アクセサリーを身に着けられた美しい女性のお姿をされたお像が多く見られます。もともとは男性であったとも考えられているようですが、その名残りなのか、口元にひげが生えておられることもあります。実際のところ、臨機応変に変身されるので、性別はないと思います。

 あらゆる人を救い、あらゆる願いを叶えるために、観音さまは、おじいさん、おばあさん、子ども、兵士、お坊さんや、恐ろしい鬼や美しい天女など、33種類のお姿に変身されます。「三十三間堂」や「三十三観音」など「三十三」という数字はここからきています。

 また、観音さまのお名前、お力を念じれば、スーパーヒーローのようにやってこられて、私たちを助けてくださると観音経に説かれています。…観音さまのお力を念じれば、たとえ大火事や大水害が起こっても焼かれないし、溺れることもない。…観音さまのお力を念じれば、たとえ刀で斬り殺されそうになっても、相手の刀が壊れて、そこから脱することができる。…観音さまのお力を念じれば、たとえ大海で暴風雨が発生し、恐ろしい鬼の国に船が漂着したとしても、ただちに救い出してくださる、、、などなど。「念彼観音力(ねんぴーかんのんりき)」というお言葉です。

 日ごろお世話になっている人や、誰かに助けてもらうことがあれば、もしかしたらその方は観音さまの化身なのかもしれませんよ。 おんあろりきゃそわか 今日も楽しい一日を。