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法華総持院東塔 |
今回は、比叡山延暦寺法華総持院東塔が特別公開となります。通常は非公開ですので、この機会にご参拝されてはいかがでしょうか。
法華総持院は、大講堂から西の方へ坂を歩いてすぐです。菩薩修行の階位と同じ52段の階段を登ったところにあります。朱色の新しい堂宇が立ち並ぶこのあたりは、さながら浄土のようです。
法華総持院の創建は、平安初期に文徳天皇の御願により、慈覚大師さまが見聞したという長安青龍寺の鎮国道場を模して、貞観4年(862)に天台密教の根本道場として、10年の歳月をかけて完成したといわれています。その後焼失し、長らく復興されませんでしたが、伝教大師さま出家得度1200年を迎えるにあたって、昭和55(1980)年、東塔、楼門、灌頂堂、寂光堂などが再建されました。
法華総持院東塔は、法華総持院のうちのひとつの建物で、今回はこの建物が特別拝観されます。2021年の特別公開の際には、この東塔の上層部に納められてある仏舎利と法華経1000部、般若心経50万巻、100万遍念仏名号は直接拝むことはできませんでしたが、下層部の須弥壇に祀られている胎蔵界大日如来五仏と、法華経が描かれた壁画を拝むことが出来ました。
会期は、令和7年11月1日(土)から令和7年11月24日まで(月・振替休日)※11月14日(金)は拝観休止。拝観料 大人1,000円、中高生500円 ※別途延暦寺巡拝料1,000円が必要。詳しくは、公益財団法人京都古文化保存協会までお問い合わせください。今日も楽しい一日を。