フラワームーン

 真っ青な快晴の京都東山です。今日は、満月となります。アメリカの農事暦では、5月の満月を「フラワームーン」と呼びます。花が咲き乱れるこの季節を待ち遠しく思うアメリカの先住民によって名付けられたそうです。訳すと「花月」ですから、西行法師もあの世から目出ているかもしれません。

 また、5月の満月の夜は、全てのものの目覚めや悟りのために天界から強いエネルギーが降り注ぐと言われています。「ヴァイシャーカ」「ウェーサーカ」「ウエサク」などと呼ばれ「聖なる満月」とされています。お釈迦さまの「お誕生」「お悟りを開かれた日(=成道)」「入滅された日(=涅槃)」も、すべてこの満月の日に起こったといわれている特別な日なのです。ちなみに、京都・鞍馬寺では、満月に清水を供える五月満月の秘儀が「ウエサク祭」として執り行われます。

 このように仏教では満月の日には、願い事が成就しやすいと説かれています。「月の力」を頂戴して、素晴らしい日になりますように。今日も楽しい一日を。