雨水

 概ね晴れ空の京都東山です。強烈な寒波がやってくるそうで、朝から寒くてうっすらと雪が積もっています。今日は「一粒万倍日」です。万倍の成果がでますようにお祈りしております。

 そして、暦には「雨水(うすい)」と大きく書かれてあります。

【陽気地上に昇り雪氷溶けて雨水となる。草木春陽に誘われて枝葉崩し動く】

 雨水は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。ちなみに、二十四節気(にじゅうしせっき)とは、中国古代から伝わる暦法で、季節の移り変わりをより細かく示すために、一年を24の節気に分けたものです。

 雨水はその名の通り、雪や氷が溶けて水となり、地面や川、湖に流れ込むことを意味します。この時期になると、冬の寒さが少しずつ和らぎ、降る雪が次第に雨に変わり始めます。そろそろ植物や虫たちが目覚め始めるころで、三寒四温も始まりそうです。

 ところで、ひな人形を雨水に飾り始めるとよいそうです。雨水で重要なのは水です。水の神さまといえば、弥都波能売神(みつはのめのかみ)です。この神さまは、豊穣をもたらす農耕神ですが、子宝や安産の神さまとしても信仰されています。このように水の神さまにあやかって、雨水の日にひな人形を飾る事で、良縁につながるというのだそうです。

 子供の健やかな成長と、良いお相手との良縁成就は、時代が変わっても祈り続けられていますよね。今日も楽しい一日を。