おまいり

しょうぐうさん
 晴れ空の京都東山です。寒波到来で今朝も寒く、最高気温は6℃の予報です。

 さて、今日も寒い中、参拝の方が訪れて、手を合わせて何かを祈っておられます。家内安全とか、無病息災とか、いろいろあろうかと思います。

 ところで、人間は、基本的にとんでもないわがままな生き物だと思いませんか。世間では、人間は尊い存在だとか言われていますが、そんなことはありません。とてもわがままでいい加減に生きています。簡単に言うと、「自分だけよければよい」と思っているのです。

 ですから、参拝されたときは、まずは正直に、「自分が幸せでありますように」と祈りましょう。本当に自分が幸せでありたいと、真面目に心から素直に祈りましょう。次に、「家族、親戚、自分のまわりの人、親しい人々が、みんな幸せでありますように」と、自分のことのように、真剣に祈ります。すると、自分ことだけでいっぱいいっぱいだった心が、自分以外の人たちの幸せを祈ることで、周りの人々も含める大きい心になります。狭い心が広くなっていくわけです。

 そして、世界中の人々、さらには一切の生命に対しても同じく、「幸せでありますように」と真剣に祈ります。そうすることで、自分の心はじわじわと大きくなって、誰のことでも素直に心配したり、何かをして差し上げられる人間になっていけると思うのです。今日も楽しい一日を。