いいお天気の京都東山です。新春護摩祈祷会には、遠近問わずご参座くださりありがとうございました。今年一年よい年でありますように。
今日は、元三大師(がんざんだいし)さまのご縁日となります。法名は、「良源(りょうげん)」で、諡号(しごう)を「慈恵大師(じえだいし)」とお呼びしますが、お命日が1月3日つまり元日三日だったことから「元三大師」とお呼びしているのです。
さて、お正月も早くも3日となりました。初詣へ出かけたり、おせちを食べたりとゆっくりと過ごされている方も多いのではないでしょうか。なかでも、子供たちが楽しみにしているイベントはお済みですか。そうです「お年玉」です。「年玉」とも言って、お正月に大人から子どもへお小遣いとして渡す日本の風習ですね。
諸説あるようですが、もともとお年玉はお金ではなく、「丸いお餅」だったようです。新年は「年神さま」がお越しになるので、お迎えし・おもてなしして・お見送りするのですが、年神さまは鏡餅にやどられるということになっており、お年玉はここからきているそうです。年神さまから幸運を頂戴することを「お年魂(としだま)」といって、昔でいう家長が鏡餅を割り、神さまがやどった餅玉として、家族に分け与えていたのだそうです。これが現在のお年玉を渡す習慣になったとのことです。
基本的にお年玉は「年上や目上の人に配らない」というルールがあって、昔は家長から家族や奉公人へ、師匠から弟子へ配っていたものですので、逆に目上の人に渡す場合は、「お年賀」や「お年始」となるとのことです。
私は、ご祝儀的なものなのかと思っていましたが、神さまのお力を頂戴するという意味が込められていたのですね。
子供たちにとっては、小さなポチ袋のなかに、神さまというより夢と希望が詰まっているのかもしれませんね。今日も楽しい一日を。