お正月のお供え

 

しょうぐうさん
 いいお天気の京都東山です。お正月三が日はいかがお過ごしでしたでしょうか。

 さて今日は、天台宗総合研究センター発行のリーフレット『お正月のしおり』(シリーズ年中行事②)からの転載です。

 お正月のお供え(地方によって風習の違いがあります)

 来る年の歳神様を迎えるに当たり、年末には注連飾りや門松を飾りますが、あわただしく飾る大晦日の「一夜飾り」は避けましょう。お供えの鏡餅は、台の上に奉書紙などを敷いて、その上に置きます。鏡餅には橙(だいだい=家系の繁栄を願う)・裏白(うらじろ=長命を願うと同時に、後ろ暗さのない一生を願う)・干し柿(嬉しいことがやって来る「嘉来(かき)」という意味から、幸福を取り込む)などを飾ります。

 お正月にはお節料理(おせちりょうり)をいただきますが、これは本来「お節供(せっく)」にいただくもので、神様に供える料理のことをいいます。お雑煮は歳神様にお供えしたお餅と、他の収穫物をお下がりとしていただき、雑多に煮たものです。何れにしても、神様やご先祖様と一緒に食事をするという意味がありますから、できれば箸の両方が細くなっている天地箸(祝い箸)を用いたいものです。また、お屠蘇(とそ)には悪いものを退治するという意味があり、無病息災を祈っていただきます。何気ない一つ一つに先人の知恵が隠されていることに私たちは心をくばり、それを次世代に伝えていくことが大事です。

 それでは、今日も楽しい一日を。