招き猫の日

 どんよりとした曇り空の京都東山です。今日は一粒万倍日です。手間暇かけて万倍の成果になるといいですね。

 さて、今日は「招き猫の日」だそうです。「くる(9)ふ(2)く(9)」、つまり、「来る福」の語呂合わせから、日本招き猫協会が制定したそうです。いろいろな協会がありますね。

 招き猫をよく見比べると、猫の手(足?)の上げ方に違いがあって、この手の上げ方によって、招いてもらいたい「福」の内容が違うのだそうです。

  • 右手 →「金運」を招く
  • 左手 →「人(客)」を招く

 ということは、両手とも上げてもらって、どちらの福も招いてもらおうじゃないかと思うところなのですが、両手を上げると「お手上げ」のポーズになってしまうので、かえって、福はやってこないそうです。なるほど、いつの世も欲張りはダメだということなのでしょう。

 また、手を挙げる高さによっても意味が違うようです。

  • 手を高く上げているもの → 少し先の大きな福を招く
  • 目の位置くらいの低いもの → 近々起こる小さな福を招く

 さらに、猫の色によっても福の違いがあるそうです。

  • 白(三毛猫)→ 広く福を招く

 オスの三毛猫は1000匹に1匹くらいの確率でしか生まれないものなので、古来より福を呼ぶ貴重な存在とされています。

  • 黒 ➡ 魔除け

 黒い猫は夜でも目が見えるといわれており、魔除けとしての福があるとされています。

  • 赤 ➡ 無病息災

 赤は麻疹や疱瘡の神が嫌う色とされてきたため、病を除ける無病息災の福があるとされています。 

 ということで、招き猫は、愛らしい姿で人をたくさん呼んできて、商売繁盛にしてくれるだけかと思っていましたが、こんなにも種類があって、様々な福を招いてくれるありがたい存在でした。

 しっかし、千手観音のように、いっぱい手を付けて福を招いてもらえば、お手上げのポーズにはならないような気もしますけれども、やはり欲張りはだめですよね。今日も楽しい一日を。