お不動さまご縁日


 くもり空の京都東山です。今日の気温は30℃いかないようですが、雙林寺周辺は外国人観光客が増加傾向にあるように思われます。八坂神社の境内も外国人がほとんどな感じですよ。なんだかなぁ~

 さて、毎月28日は不動明王さまのご縁日です。今月は正五九参りにて、普段月よりも御利益を頂戴できるといわれていますから、是非お参りに行きましょう。

 不動明王は梵語で「アチャラ・ナータ」と申しまして、アチャラは「不動」ナータは「守護者」という意味です。

 お姿としては、忿怒の相で厳かに盤石の上におられ、一切の人々を救い切るまではここを動かないという不動のお姿です。右手には三鈷剣をお持ちになり、魔を退散させると同時に私たちの煩悩を断ち切って下さいます。その剣には倶利迦羅龍が巻き付いています。左手には羂索という縄をお持ちで、悪を縛り上げ、また、煩悩から抜け出せない人々をひっぱり救い出してくださいます。

 御目は天地眼といって、右目は天を、左目は地をそれぞれ睨んでおられ、眼球の両側は忿怒による充血で、目頭と目尻を赤くされています。また、御口は右上唇を噛んで牙を上方に出し、左下唇からは牙を下方に向けて出しておられます。

 このような怖いお姿で、悪魔を降伏させ、すべての障害を打ち砕き、素直に仏道に従わないものを導き救われます。お不動さまはインド、中国を経て、九世紀の初めに弘法大師によって日本に伝えられた明王さまで、日本では不動霊場会があちこちにあるように盛んに「お不動さん」として、親しまれ信仰されていますね。今日も楽しい一日を。