智恵(まなぶ)

しょうぐうさん
 曇り空の京都東山です。朝晩は涼しくて過ごしやすくなりましたが、昼間はまだ暑く寒暖の差を感じます。朝晩は長袖、昼は半袖のような感じです。

 さて、今日で彼岸明けとなります。六波羅蜜のお修行最後の6番目は「智慧」です。智慧のお修行とは、どんなことをすればいいのかと考えますに、「智恵を絞ってアイデアを出す」などといいますから、物事をよく考えるというようなことになるのでしょうか。智恵を辞書で調べてみますと、「物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力」と書いてありましたので、その認識力を高めるお修行ということでもありそうです。しかし、今までの布施、持戒、忍辱、精進、禅定とは少しニュアンスが違うようです。

 六波羅蜜の知恵については、いろいろと解説されていますが、私は、気づくとか、正しい判断能力を養うことではないかと思います。日ごろから、布施、持戒、忍辱、精進、禅定を心がけて平常心を保っていれば、損得なく冷静に物事を見られて、正しい判断が自然とできるようになるのではないでしょうか。その為にも、六波羅蜜のお修行はセットになっているわけで、どれも欠かすことのできないお修行なのだと思います。

 六波羅蜜のお修行を積むことで、知らず知らずのうちに円満な人格者になり、ひいては、悟りに近づいてまいりましょう。今日も楽しい一日を。