神前結婚記念日

 曇り空の京都東山です。今日は満月となります。満月の日は願い事が叶いやすいと説かれています。お月さんのお力を頂戴しましょう。

 さて、今日は「神前結婚記念日」だそうです。日比谷大神宮(現:東京大神宮)が1901(明治34)年7月21日に神社では初となる一般の人に向けた神前結婚式を執り行ったことにちなむとのことです。

 もちろん、仏式の結婚式もありますよ。普通は寺で行いますが、僧侶を前いて自宅のお仏壇前で執り行えなくもありませんが、準備が大変ですね。

 一般的に仏前結婚式は、僧侶が中心となって、仏教徒が行うものと思われがちですが、一般の方でも大丈夫です。昨今、芸能人や有名人が仏前式を挙げられて、一般の方も興味を持たれて広まったように思われます。仏式だからと言って、坊主頭にしなければならないとか、短期間でも修行をしなければならないということはありません。また、三々九度や指輪交換も行いますよ。

 お香が焚かれ、厳かな雰囲気の中で行われます。仏前結婚式では、仏さまの前で人生の道理を認識し、互いに敬い、尊重し合う心を持ち、夫婦和合、円満なる人格形成への努力を誓うという重要な意義が込められています。併せて、ご先祖さまにも結婚を報告できますので、今の自分たちが存在するのは、また、この幸せはご先祖さまのおかげなんだと、自然に敬う気持ちが芽生えるにちがいありません。昨今、国際結婚が増加し、新郎さん、新婦さんそれぞれのお国で結婚式を挙げられるカップルもありますが、日本人の心や文化に触れられる結婚式だと思います。

 両親の結婚があって私達が誕生しているわけです。その縁は過去から未来へと延々と続きます。新しい門出に際し、そのような無数の深いかかわりの存在を再認識してもらいたいものです。今日も楽しい一日を。